成田氏のコラムです。
第9回目(全31回)
これからアップする内容は私の約25年のスノーボード指導経験と企業向けに開催しているメンタルヘルスケア・コミュニケーションスキルアップ・ワークモチベーションコントロールなどのセミナーからの抜粋内容になっております。
また参考文献は最終回に明記致します。
タイトル:スノーボードをメンタルから科学する
サブタイトル:検定で合格するために、試合に勝つために
モチベーションコントロールStep3 1/2理論
いつでも向上心を持って、新しい技術の獲得に前向きな人、練習をたくさんする人がモチベーションが高いと言う訳ではありません。
新しい技術を取り入れようすれば練習を始めますよね。この練習方法にモチベーションを上げるか下げるかが大きく関わってきます。
10回やって9回出来るプログラムで練習した場合と、10回やって1回出来るプログラムで練習した場合とどちらがモチベーションが上がると思いますか?
どちらもモチベーションは上がりません。それは簡単過ぎても難しすぎてもだめなんです。
喧嘩で絶対に勝てる相手にモチベーションは上がりますか?子供相手に真剣にならなくても勝てると思ったら手を抜きますよね。
マイクタイソンと喧嘩をしなければならない状況で、モチベーションは上がりますか?
上がるわけ無いですよね。
だって絶対に勝てないし、殺されちゃうかも、耳もかじられちゃうかも。
力が拮抗しているときが、1番モチベーションが上がるんです。あと少しで勝てると思ったら、死ぬ気で頑張れちゃうんですよ人間は!(動物も同じですが)
闘犬で力が同じ犬どうしを闘わせるとどちらかが死ぬまで戦ってしまいます。
サル山でボスを決める決闘があるときに、若いサルが今のボスザルに喧嘩を挑んで1度負けると2回目はほとんど勝てません。ましては3回目の喧嘩は挑まないんです。
これが負け癖です。1回負けると学習しちゃうと勝てなくなっちゃうんですよ。
スノーボードでも同じです。100回トライして1回も出来ないプログラムを一生懸命練習すると無意識に脳が出来ないと判断し、モチベーションが下がっちゃうんです。
10回トライしたら5回出来る練習プログラムが、1番モチベーションが上がるんです。
潜在意識・無意識に出来ると判断させる練習プログラムを組むことがモチベーションをアップさせます。